和田アキ子さんが、ニッポン放送「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」で、「シェーグレン症候群」という病気であることを告白しました。
ラジオの中で、
「私は無理。膠原(こうげん)病のシェーグレン症候群ですから。常に水がないと生きていけない」
と告白。
数年前に、シェーグレン症候群を発症し、筋肉痛がとれないなど「常に満身創痍」で仕事に向き合っているようです。
和田アキ子さんが告白した病気「シェーグレン症候群」とはどんな病気なのでしょうか?
シェーグレン症候群とは?
シェーグレン症候群は、1933年 スウェーデンの眼科医であるヘンリック・シェーグレンによって発表され、名前が付けられた疾患だそうです。日本では1977年厚生労働省研究班の研究により広く知られるようになったといわれています。
シェーグレン症候群は涙や唾液を作りだしている涙腺、唾液腺などの外分泌腺に慢性的に炎症が生じ、涙や唾液の分泌が低下、乾燥症状を呈する自己免疫性疾患です。男女比は1:14で女性に多く、発症年齢は50歳代にピークがありますが、子供からお年寄りまでさまざまな年齢で発症します。
シェーグレン症候群の症状
シェーグレン症候群には以下の症状があります。
- 口が渇く
- 涙が出ない
- 疲れやすい
- 関節が痛い
- 夜中にトイレに起きる
- 咳がよく出る
- 性交時不快感がある
口腔乾燥症(xerostomia)と乾燥性角結膜炎(keratoconjunctivitis sicca: KCS)をきたし、抗Ro(SS-A)抗体、抗La(SS-B)抗体などの免疫異常とポリクローナル抗体増加を伴う自己免疫疾患である。涙腺、唾液腺、上気道、膣などの外分泌腺障害による乾燥症状とともに、関節、肺、腎臓、甲状腺などが障害されうる。
シェーグレン症候群の原因
自己免疫による疾患で、自分の身体の成分に対して免疫反応を起こすことによる疾患です。遺伝的要因、ウイルスなどの環境要因、免疫異常、更に女性ホルモンの要因が考えられています。これらの4つの要因が複雑に関連し合って発症するものと考えられ、どれか一つの原因で発病するわけではありません。
シェーグレン症候群の治療方法
今の医学ではシェーグレン症候群を完治させる治療法はないようです。
症状を抑えることしかできず、眼が乾燥するときは点眼を行ったり、涙が蒸発するのを防ぐためにゴーグルを付けることもあるそうです。
口の乾燥に対しては唾液の分泌を刺激する、セビメリンやピロカルピンといった薬を用いること症状を抑える。
このような対策を日々行うことしか病気と闘う道はないのです。