ロンドン五輪の卓球女子団体で銀メダルを獲得した平野早矢香選手が引退を発表しました。
引退会見には同じミキハウスに所属する男子柔道の野村忠宏さんも駆けつけ平野選手に花束を渡して、これまでの活躍をねぎらいました。
平野早矢香の引退会見。ミキハウススポーツクラブGMとして花束を贈呈してきました。競技への取り組み、闘志溢れるプレー、多くの人に愛される人柄、本当に素晴らしい選手でした。ミキハウススポーツクラブの誇りです。 pic.twitter.com/unVkKX6ICO
— 野村忠宏 (@nomura60kg) 2016年4月12日
選手人生を振り返り、
「小さい頃には想像しなかったような結果が残せて、幸せな競技生活を送れました。卓球に全てをかけてきた生活だったので、すごく寂しさがあります」
と語りました。
引退の理由は?
平野早矢香選手は5歳で卓球を始め、社会人では大阪のミキハウスに所属して全日本選手権で5回優勝。
5回の優勝は歴代3位の記録です。
また、ロンドン五輪で卓球女子団体で日本卓球史上初の銀メダルを獲得するなど日本卓球界の歴史に残る活躍をしてきました。
そんな偉大な記録を作ってきた平野早矢香選手が引退する理由とは?
平野早矢香選手が引退を決めた理由は3大会連続となるリオデジャネイロオリンピック出場を逃したことが理由のようです。
世界ランキングの順位で決まるのですが、石川佳純選手や伊藤美誠・平野美宇などの若手選手が日本人上位を占める状態のため、候補に入ることが叶いませんでした。
日本女子の世界ランキング
4位 石川佳純
6位 福原愛
10位 伊藤美誠
19位 平野美宇
31位 若宮三紗子
41位 平野早矢香
五輪出場を逃したことが精神的に辛かったようです。
「今年の世界選手権や、海外リーグなども考えたけれど、五輪にすごく魅力を感じてやってきた」
引退を決意した今
「小さなころからオリンピックでメダルを獲得するのが夢だった。思う存分卓球に打ち込めた、幸せな卓球人生だった。諦めることなく、毎日、きのうの自分を越える努力を続けてきた。自分に対してよく頑張ったと言いたい」
と心の整理をつけ引退したことが伺えます。
今後は何をするのか?
平野早矢香選手は今後、所属するミキハウスのコーチとして、後進の指導に当たるということです。
ミキハウスは、福原愛選手も所属するなど卓球に力を入れている企業。
優秀な選手が集まり、その選手たちを未来の五輪選手に育てることが平野早矢香選手の今後の目標となるでしょう。
病気をしない体作りが強さの秘訣?
数々の記録を残してきた平野早矢香選手は体調管理をとても気をつけています。
病衣、ケガをしない体を作るため、睡眠時間は普段は7時間くらい、試合前は8時間以上、毎日お昼寝を30分から1時間程度はとっていた。
大阪にミキハウスの卓球専用スポーツ施設があり、普段はそこの食堂で朝食、夕食をとり、栄養バランスのよい食生活を送っていたことが強さの秘訣かもしれません。
平野早矢香のプロフィール
生年月日:1985年3月24日
出身地:栃木県鹿沼市出身
中学:仙台育英学園秀光中学校
高校:仙台育英学園高等学校高校
所属:ミキハウス
2004年、全日本卓球選手権・女子シングルスで初優勝し、その後も計5度の優勝を誇る。08年の北京オリンピックでは女子団体4位という結果を残し、12年のロンドンオリンピックでは銀メダルに輝いた。世界卓球2014東京大会でも、勝負どころで存在感を発揮して銀メダル獲得に貢献した。